
梵鐘の音 宇摩皇子
「空」と「色」
我々が自ずと使用しているコンピューターは、学術的に言うと二進法からなるもので、情報が「有」・「無」の組み合わせによって膨大な情報を計算処理している。
我々の最も多く耳にする仏経典「はんにゃしんぎょう般若心経」は、「さいゆうき西遊記」の三蔵法師のモデルとなった玄奘三蔵がインドより持ち帰った「大般若経」約600巻を262文字に要訳したものである。
その中に「色即是空 空即是色」と言う文がある。「色」とは有る物、「空」とは無い物で、これを訳すると「何も無い物が、何か有る物に仮に形を変えている。」と言う意味である。 つまりは、この世の物は仮の形であり幻の姿である。
昨今女子は就職難である。その激戦を勝ち抜いて名にかの縁があって当社に就職する。管理者は一生懸命に新入社員を教育する。一人前になってさあこれからと言う時、年ごろとなって結婚退職をする。育児休業制度があっても嫁ぎ先の事情でやむを得ない場合もある。 だが、残念がっている場合ではない。また新入社員が来る。また…。
「空」から「色」へ、「色」から「空」へ果てしなく繰り返す。男子社員、中途採用者も同様である。
この「仮の姿」の内でいかに実りのあることが出来るかが肝要に思われる。
まるで春になると桜の花が咲き、人が毎年楽しみにするかの様である。